Book:『年下の男の子』(五十嵐貴久)
五十嵐貴久さんの『For You』を読んで非常に面白かったので、ラブコメ路線の本書を見つけたので読んでみた。
23歳のイケメン児島くんから猛烈にアタックされる37歳の晶子。晶子は大手乳業会社勤務の課長補佐(のちに課長に昇進)、児島くんはその宣伝を請け負う中小PR会社の契約社員。晶子は最初は恋愛感情はなかったものの、次第に惹かれていくという内容。
題材としては面白く文章もサクサクとテンポがよい。しかしファンタジーに陥らずにリアル性を追求したためか、晶子さんがしきりに年齢差を気にするのが何とももどかしかった。
結婚をあきらめているわけではなく、かと言って積極的に婚活するわけでもなく、30代後半にしてまだ「待っていればいつか王子様が・・・」と夢見がち。その割に、マンションを買ってしまったのは、結婚しなくてもいいエクスキューズをあらかじめ作ってしまうためにも思える。そういう点で、一般的なアラフォー独身女性の心情を描いているのだろう。
一方、その王子様キャラの児島くんは山岳部出身で体力に自信あり、高身長でイケメン、契約社員で1年目ながら仕事面では吸収力がありフットワークが軽くアイデアも豊富。これならどこの企業でもバリバリやっていけるでしょう、という男子だ。
児島くんに強引に押し切られる形で晶子は付き合い始めるが、晶子もまんざらでもない様子。しかし年齢を始終気にしていて「いずれ児島くんはもっと若い女の子と付き合うようになる」と決めつけて、その時に別れを切り出されて傷つくよりは、いっそ幸せな気分のときに自分から別れてしまおう、とクリスマスデートで別れを切り出してしまう。その後もウジウジ・・・・。
最後の展開は極端すぎて笑えたが、この時点で続編『ウエディング・ベル』の構想があったのかもしれない。











